●もみの木は実は日本特産の木
「クリスマスツリーと言えば、もみの木」と思っていますよね。
でも、実は「もみの木」(学名Abies firma・マツ科モミ属)は日本固有の木で、英名も「Momi Fir」のほか、「Japanese Fir」となっているくらいです。
本州、四国、九州に自生しています。
「え!? 『もみの木は暑さに弱くて、九州では育たないと』聞いたのに…」
実はヨーロッパでクリスマスツリーに使われているものは、正しくは「もみの木」ではありません。
●欧米のクリスマスツリーはたいがい「トウヒ」
「もみの木」は日本固有の品種ですから、欧米には自生していません。ではクリスマスツリーに使われる「もみの木」とはいったい何なのか?
「ヨーロッパモミ (学名Abies alba、英名Silver fir、Europeam fir) 」も利用されますが、数が少ないため、大半のクリスマスツリーはトウヒ(マツ科トウヒ属)です。
ヨーロッパモミとトウヒはどちらも寒冷地向きで、暑さには弱く、一般的には関東以北向きと言われています。
●日本にも5品種
日本にはもみの木は5種類自生しています。
本種モミのほか、ウラジロモミ、シラビソ(シラベ)、オオシラビソ(アオモリトドマツ)、トドマツがあり、トドマツ以外は日本の特産種です。
この中で暑さに強いのは本種モミだけで、残りの4種はヨーロッパモミと同様、暑さには弱い木です。
●暑いところで楽しむなら、本来のもみの木
というわけで、九州など暑い地域で育てたいなら、日本固有の本種のもみの木を探しましょう。
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