カイガラムシは、バラ、サルスベリ、桜、梅、ツバキ、サザンカ、シャクナゲなどの花木をはじめ、マキや松、杉、柳、ポプラ、南天、ツゲ、イヌツゲ、クロガネモチ、マサキ、カエデ、ザクロ、ギンモクセイ、サンゴジュ、竹、笹など、身近な庭木によくつく虫です。
成虫の白い殻をかぶった姿が特徴的で、カイガラムシの名がついています。
成虫はほぼ逃げないので、その気になれば、物理的な手段で簡単にやっつけることができます。
カイガラムシがついても、葉をかじられるわけでもないので、「見た目は悪いけど…」とほっぽっていませんか?
わたしはマンションの庭に最初から植えられていたサルスベリについたアブラムシをそういう気持ちで見逃して、後々、駆除に苦労しました。実はそのサルスベリには、カイガラムシもたくさんついていて、これまた駆除しなければなりませんでした。
ぱっと見ただけでなく、きちんと虫の被害などを知って、適切な対応しないと、後で泣くことになるんですよね!
実はカイガラムシの被害はアブラムシとそっくり。吸汁と排せつ物による病気を招きます。
■吸汁で植物を弱らせるカイガラムシ
アブラムシ同様、木などの汁を吸うので、多く発生すると、樹木などの生育が悪くなり、葉や花のつきが落ちてきたりします。
あからさまに葉などを食べないからといって、油断しちゃいけないんですよねえ。
■排泄物で病気発生
カイガラムシの排泄物からスス病が発生します。スス病で黒くなると、光合成ができなくなるなどして、樹木を弱らせます。
また排せつ物が栄養源となって、こうやく病というカビが発生することもあります。
カイガラムシの退治法は
1)幼虫期に薬剤散布
2)木の休眠期が絶好のチャンス
3)物理的手段でやっつけろ!
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